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認知症のケアとは!? 11/3セミナーレポート!

やっと少しずつ追いついてきましたセミナーレポート,いよいよ11月分です.
2009年11月3日(火・祝),大阪で開催となりました, 

認知症の理解とコミュニケーション技法&ケアの実際

8月9日に東京の秋葉原で開催したセミナーの,大阪会場となります.
内容は概ね同じですのでこちらの記事を見ていただくとして,講師の先生が次のとおりとなります.

清水裕子先生 (香川大学医学部看護学科教授)
峠 哲男先生
(香川大学医学部看護学科教授)

大阪会場では,ドクターの立場からの講義を峠先生にお願いいたしました.清水先生と同様に,峠先生の穏やかな語りに,日ごろ認知症ケアに携わっていらっしゃる参加者の方からは「癒された」という感想もいただきました.

▲峠哲男先生
今回もまた,写真を撮る余裕があまりなく,仕方ないのでセミナー案内チラシからの転載で…….

さて,このセミナーの最大のポイントでもある.模擬患者さんを交えての演習です.
大阪会場では,香川大学医学部SP研究会様のご協力を得て,東京と同様のペースで演習が進みます.このロールプレイを見た後,参加者の方は……

★参加者アンケートより
・模擬患者とのロールプレイでは,日ごろの自分の関わりあい方を考えさせられたので今後の参考にしていきたいと思います.
・ロールプレイを見せてもらい,毎日看護をしている自分自身の反省と気づきが多かった.
・忙しくても,業務に流されることなくゆっくり話を聞く機会を持ちたいと思った.


ロールプレイを見ながら「自分はどうだろう」と考えるきっかけになったという感想を,東京・大阪の両会場でいただいています.

さて,このセミナーの最後に,指定テキストの「認知症ケアブック」を使っての講義があります.

日ごろの認知症ケアで出会うシーンを症状別に取り上げ,その対応方法をケースステディ的に理解できると好評な書籍で,書店さんでの売れ行きもたいへんよい本です.(余談ですが,テーマの異なるセミナー会場で展示しても,この本をお求めになる方がけっこういらっしゃいます.)

この本の著者である清水裕子先生が,それぞれのシーンについて詳しい解説を加えていき,峠先生がそれぞれの場面での病態についての補足をしていく……テキストを使用することで,いくつもの事例研究のエッセンスを知ることができ,日ごろの看護に「迷っていた」方へのたすけになったようです.また,東京会場では「(看護のテキストの)著者の方から,本に込めた思いを聞くことができて,新鮮だった」というご意見もいただきました.

大阪会場では,この話の流れの中で,(参加者との質疑応答とも関連して)「認知症者の看取り」についても触れられました.多くの参加者の方が,「(医療者としてだけでなく)人としての関わりを考えることが必要」だと感じられたセミナーになりました.

(セミナー担当・米倉)


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