こちら21階ナース・ステーション!

10/25 「人工呼吸ケア」のセミナーレポート!

怒涛のセミナーレポート第2弾.
アップ優先で写真が後からになっていますが,まずはどんどん参りましょう!

学研ナーシングセミナーでは初めてのテーマとなる「人工呼吸」関連のセミナーは,大阪からスタートです.この2週間後には東京での開催が控えています(もちろんセミナーレポートも控えています……).

2009年10月25日(日)に

人工呼吸ケアのに必要な基礎知識
-患者ケアのポイントとトラブル対策-


というセミナーが,大阪府看護協会レモンホールで開催されました.
大阪府看護協会は,環状線の大阪城公園駅から徒歩5分程度.道順がわかりにくいかも…と聞いてはいましたが,駅前からよーく見えました.

この看護協会の建物(ナーシングアート大阪,というそうです)なんですが,伊丹空港に降りる飛行機から実によく見えます(羽田からだと,飛行機の進行方向左側の窓側座席(A席)に乗ると見えます).講師の廣瀬先生も,空からよく見えたとおっしゃっていました(廣瀬先生も,なんですぐにわかったんでしょう?)

このセミナーでは,4名の講師陣によってたいへん幅広く人工呼吸ケアを理解することができます.このセミナーの構成とともにご紹介します.

まずは,呼吸とは何であるか,肺はどうなっているのかという「人間」について知りましょうというテーマをご講義いただいた

大塚将秀先生 (横浜市立大学附属病院集中治療部長・准教授)


そして,次は人工呼吸器とはいかなるものであるのか,アラームはなんで鳴るのかということで「機械」についてくわしく解説していただいた

廣瀬 稔先生 (北里大学医療衛生学部医療工学科准教授)

次に,人工呼吸器を装着した患者さんには,どのようなケアが必要なのか…というテーマで,「看護師の立場」からご講義いただいた

石川陽子先生 (タイコヘルスケアジャパン株式会社レスピラトリー事業部)
石川先生は,人工呼吸器のメーカー・タイコヘルスケアジャパンに所属の,看護師としてのご経験もある方です.

最後に,「人工呼吸器関連肺炎=VAP」を予防するために大事なケア「口腔ケア」について,具体的な方法までご指導いただいた

岸本裕充先生 (兵庫医科大学歯科口腔外科准教授)

と,このようなステップで1日のセミナーが進んでいきました.
ロビーでは,古川先生ご所属のタイコヘルスケアジャパン様による,人工呼吸器の展示もありました.メーカーの方に直接質問ができるというのも,貴重な機会かもしれません.

ちょっと難しいかな~という声もありましたが,「わかりやすい解説だった」というご意見をたくさんいただきました.大塚先生による呼吸の生理のお話をもっと聞きたい,岸本先生の口腔ケアはすぐに実践できそうなど,さまざまなご意見をいただいています.
参加者の皆様の感想は,この後11月8日の東京会場のレポートで掲載します!

ME機器と呼ばれるもののなかでも,人工呼吸器は苦手意識をもつ方が多い…と,このセミナーの案内にもありましたが,なぜアラームが鳴るのか,何かが起きたときにどう対応するかがを知っておくことで,その意識が少しでも軽減されるといいですね.このセミナーが,そのお役に立てれば幸いです.

さて,10月から「学研メディカル秀潤社」となり,今では社内に人工呼吸器などを扱う臨床工学技士の方向けの雑誌「Clinical Engineering」も当社のラインナップに入りました.ME機器について詳しく知りたい,興味があるというナースの皆様にもおススメですので,一度お手にとってご覧ください!



※11/24 写真追加しました.

(セミナー担当・米倉)

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