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HOME » 画像診断 » 2009年4月号

画像診断 Vol.29 No.5

画像診断 Vol.29 No.5 2009年4月号

サイズ:
B5
頁数:
120ページ
定価:
2,420円(税込)
発行年月:
2009年03月25日発行
ISBN_10:
4-87962-445-4
ISBN_13:
978-4-87962-445-1

エキスパートが伝授する!読影に役立つ中枢神経解剖

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序説
山田 惠

レジデント時代に脳神経画像に最初に接した折に,これは胸部や腹部と比べると比較的,読影がシンプルな領域であると短絡的に考えた.なぜならば,脳の形は大ざっぱに左右対称である.つまり左右さえ丹念に見比べていれば読影は何とかなると思ったわけである.しかし現実的にはこれでは不十分で,臨床家が読んで役に立つレポートを書こうとすると,より深い解剖学的知識がどうしても必要になる.脳は小宇宙のように複雑な形態をしている.また,場所によって機能が全く異なることも脳の特徴である.解剖学の背景を熟知しなければ,画像診断をしていても意味のある解釈をすることが困難となりえる.したがって脳神経領域における画像診断で第一に重要なのは,他の領域と同様,解剖である.
今回の解剖特集を組むにあたって,より臨床に則した放射線科医の役に立つ解剖知識へのガイドであって欲しいと思った.そこで各分野におけるエキスパートには非常には高いレベルの要求をさせて頂いた.臨床に即した内容であり,かつ読影室での口伝の教育を模した独創的な内容をお願いした.したがって今回の特集を読み進めれば,国内留学でもしなければ決して教えてもらえなかったような,秘伝の中枢神経解剖がわかるものとなっている.各チャプターはいずれも個性的で,教える側の意気込みが文面から溢れている.内容に独創性を要求させて頂いた関係上,必ずしも学問的に完全無比とは言えないところはありうると思う.しかし一方で,口伝の教育において多少の不確実性は常に付きまとう.今回はそのような不確実性はあえて許容することによって,読んで楽しい魅力的な企画になったのではないかと思う.

特集
後方循環の脳血管構築
-椎骨動脈解離を中心に-
前方循環の脳血管構築
-hemodynamic balanceと脳血管内治療に
関連して-
後頭蓋窩(脳幹と小脳)
中心灰白質
大脳辺縁系
視覚路
投射線維
連合線維
交連線維
●連載目次●
すとらびすむす
女性放射線科医が能力を発揮できる
環境を
内田 伸恵

画像診断と病理
オンコサイトーマ
松木 充,金澤 秀次ほか

胸部画像診断24のポイント
側面写真の重要性
野間 恵之

Picked-up Knowledge from Foreign Journals
泌尿器・骨盤領域のダイナミック造影MRI,angiogenesisの評価
片岡 正子

CASE OF THE MONTH
Case of April
神谷 尚,村山 貞之
The Key to Case of February
運天 忍,村山 貞之

画像診断のkey words
Tight posterior fossa sign/
肺低形成(Pulmonary hypoplasia)
藤井 進也,金田 祥ほか

Refresher Course
IVR医のための臨床研究の基本
曽根 美雪,江原 茂

第14回「画像診断」MVP賞
第5回「画像診断」Best Invited Editor賞 受賞者発表

CASE OF THE MONTH 2008年
成績優秀者発表