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HOME » 画像診断 » 2022年1月号

画像診断 Vol.42 No.1 2022年1月号

サイズ:
B5判
定価:
2,750円(税込)
発行年月:
2021年12月25日発行
ISBN_10:
4-7809-0548-6
ISBN_13:
978-4-7809-0548-9

これで確定!? 画像をみて,ふと立ち止まる瞬間

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【特集】
序説 ●松木 充(自治医科大学とちぎ子ども医療センター小児画像診断部)

われわれ画像診断医が日常臨床で画像診断している場合,多くは目の前の画像や主病巣を観察するだけで即診断できるケースが多いと思う.例えば造影CTの依頼目的に肝硬変患者の精査と記載されている場合,多くの画像診断医は目の前の画像をみて,肝細胞癌の有無,門脈圧亢進症による合併症など,ある程度決まった手順で診断し,最後に他の臓器に目を通す.日常臨床では,このように目の前の画像を読影して済むケースが多い.しかし,目の前の画像や主病変を観察して,それだけでは診断を絞り込めず,また最終診断に至る前に違和感を感じ,立ち止まる瞬間を経験する.私の思う画像診断のエキスパートは,その立ち止まる瞬間を見極め,色々な角度で観察し,より正確な診断に近づける能力に長けた画像診断医のことをいうのだと思う.例えば,
①副所見にも気を配る:主病巣は非特異的な所見で,腫瘍性疾患なのか,炎症性疾患なのか,鑑別することすら難しいケースが多々ある.しかし,主病巣以外に加え重要な副所見に気づくことで,絞り込めることができる場合がある.例えば,付属器腫瘍をみて鑑別を絞り込むことは難しいが,大腸を観察して頑固な便秘を示唆する硬便をみればpeptide YY産生の卵巣カルチノイドを疑うことができる.



序説 ● 松木 充
違和感を大事に −頭部画像を中心に急性期病院で経験した症例たち− ● 日野田 卓也
依頼医が予期していない疾患を診断するには −中枢神経領域の症例より− ● 金柿 光憲
埋もれがちな症例をつかまえる −涓滴岩を穿つ− ● 竹田 太郎
CTファースト時代の困った時の診断法3選 −情報不足のピンチをチャンスに変えろ− ● 木口 貴雄
骨軟部疾患 −非外傷性の多発骨折 / 膝蓋上嚢の液体貯留− ● 髙尾 正一郎,庄野 なほみほか
腫瘍か,炎症か? 臨床現場の分岐点 −紛らわしい症例から学ぶ− ● 星合 壮大
腹部病変を診断する時に気をつけておくとよいポイント −胸部やリンパ節や腹膜をみる− ● 古田 寿宏,神谷 勝ほか
局所の超音波所見からみる,想定すべき全身疾患 −原因不明の膝関節腫脹,陰嚢腫脹− ● 青木 英和
カルテチェックだけでなく,能動的に情報収集をしよう −依頼医とは密な連携を− ● 北村 弘樹
乳幼児をみたら!? −潜む異常を見つけ出せ− ● 小山 雅司
FDG-PET/CT −全身の糖代謝から推理しよう− ● 金子 揚,松尾 政之
主たる病変から目線を逸らす −その他の臓器が語る所見− ● 一色 彩子,水谷 聡ほか

【連載】
すとらびすむす
オン・サイト ● 村上 卓道

画像診断と病理
低異型度子宮内膜間質肉腫 ● 布澤 悠磨,田﨑 章子ほか

ここが知りたい!
画像診断2021年8月号特集
「CT再入門 −新技術で何がわかる?−」 ● 檜垣 徹

CASE OF THE MONTH
Case of January ● 中井 美里,村上 陽子ほか
The Key to Case of November ● 前原 陽介,永野 仁美

Picked-up Knowledge from Foreign Journals
冠動脈と冠静脈 ● 宇都宮 大輔

読影レポートLesson
頭部編「硬膜下血腫 / 硬膜下水腫」 ● 勝部 敬,河原 愛子ほか

Refresher Course
脊髄癒合不全症の画像診断 ● 安藤 久美子,石藏 礼一