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HOME » 画像診断 » 2017年12月号

画像診断 Vol.37 No.14 2017年12月号

サイズ:
B5判
定価:
2,640円(税込)
発行年月:
2017年11月25日発行
ISBN_10:
4-7809-0097-2
ISBN_13:
978-4-7809-0097-2

知っておきたい泌尿器画像診断 −新たな動向も含めて−

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【特集】
序説 ●陣崎雅弘

 放射線科医にとって,治療方針にかかわる読影を行うことが仕事の醍醐味の一つであるが,泌尿器領域は,画像診断が治療方針を大きく左右する代表的な領域である.今回は,「知っておきたい泌尿器画像診断−新たな動向も含めて−」というタイトルで,泌尿器画像診断の最近の進歩を取り上げた.
 泌尿器領域は,画像診断の進歩が最も早くに適応されてきた領域の一つといえる.1895年にX線が登場して,そのわずか10年後には銀コロイドの造影剤が登場してきているが,その造影剤を用いて行われた最初の検査は,膀胱造影と逆行性腎盂造影であった.そして1920年代後半には尿路・血管を対象としたヨード造影剤が初めて登場し,これを用いた腎盂・尿管造影,腎動脈造影は当時最もよく行われた画像検査であった.泌尿器領域は,腎臓,副腎,尿管,膀胱,前立腺・精嚢,後腹膜,精巣と多くの臓器を包括しているために,いつの時代にも,どの臓器かが画像の進歩の恩恵を受けている.しかし,この数年はほぼ同時期に,泌尿器領域のほとんどの臓器において新たな画像診断法や手技が持ち込まれたり,ガイドラインの改訂が行われることになった.これらの進歩を網羅した教科書や特集はほとんどないため,この一冊を読めば,泌尿器画像診断の進歩の現状を把握できるようにすることを目的にこの特集を組んだ.


序説 ● 陣崎 雅弘
腎細胞癌病理分類の変遷とWHO2016分類の改訂点 ● 長嶋 洋治,山本 彩ほか
腎腫瘍の画像所見−新たな組織分類と稀な疾患を中心に− ● 加茂 実武,村石 懐ほか
腎癌の治療におけるアブレーションの現状−凍結治療を中心に− ● 平木 隆夫,生口 俊浩ほか
副腎腫瘍の診断とIVR治療の動向 ● 小黒 草太,有田 祐起ほか
腎盂・尿管・膀胱腫瘍のCT, MRI診断 ● 本田 有紀子,寺田 大晃ほか
前立腺癌のMRI診断 ● 新本 弘
前立腺癌骨転移のMRI診断 ● 片平 和博
前立腺癌骨転移の核医学診断から内用療法まで ● 金田 朋洋

【連載】
すとらびすむす
人工知能の時代は来るのか? ● 渡邉 嘉之

画像診断と病理
中枢神経系原発悪性リンパ腫(びまん性大細胞型B細胞リンパ腫) ● 棚橋 裕吉,五島 聡ほか

ここが知りたい!
画像診断2017年7月号特集
「側頭骨領域の画像診断−minimum requirement−」 ● 小玉 隆男,森 墾ほか

Picked-up Knowledge from Foreign Journals
肥厚性硬膜炎 ● 森 墾

CASE OF THE MONTH
Case of December ● 松永 敬二,井上 優介
The Key to Case of October ● 原 敏将,井上 優介

General Radiology診断演習
第4回 肺炎の後に胸壁が腫れてきた ● 木口 貴雄

Refresher Course
少年野球選手の肘の画像診断 ● 岡本 嘉一,吉沢 知宏ほか