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HOME » 画像診断 » 2012年6月号

画像診断 Vol.32 No.7

画像診断 Vol.32 No.7 2012年6月号

サイズ:
B5判
定価:
2,640円(税込)
発行年月:
2012年05月25日発行
ISBN_10:
4-7809-0031-X
ISBN_13:
978-4-7809-0031-6

おさえておきたい 脊椎・脊髄画像診断の基本

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序説 ● 青木 茂樹,藤本 肇
今回は「おさえておきたい脊椎・脊髄画像診断の基本」として,骨軟部放射線・神経放射線の2つの分野にわたる内容を,その2分野以外を専門とする放射線科医を主な対象として特集を企画した.そのため,編者もそれぞれを専門とする2名で行った. 脊椎・脊髄は,放射線科では骨軟部放射線と神経放射線の2つの分野にまたがる領域で,重要な割には取り上げられる機会は半分以下になっているようなところがある.脊椎病変としては,とりわけ“全身(複数の臓器)を侵す疾患に伴う脊椎病変”の画像所見について重点的に取り上げた. SAPHO症候群は,日本人で特に頻度が高い疾患のひとつで,きちんとした画像診断を下すことが治療戦略上きわめて重要である.本症は関節リウマチ類似疾患の範疇ともいえるが,臨床の現場では化膿性あるいは結核性脊椎椎間板炎との鑑別が問題になるような症例にしばしば遭遇することがあるので,本特集ではあえて別項目としている.また,腫瘍は脊髄髄内に限らず,髄外腫瘍にも触れていただいた.これらの病変は,椎間板ヘルニア,脊柱管狭窄症,頸椎症と比べれば遥かに頻度は低い.しかし,整形外科,神経内科,脳神経外科といったこの部位を専門とされる医師でも,それぞれの専門以外の領域の疾患は多少苦手なようである.そうした状況では,放射線科医の存在意義は比較的大きく,興味があれば3つの科のそれぞれの画像を見て,3倍の画像診断能力(診断能が読影量と比例するという線形比例モデル仮説によれば)をつけることもできる分野かもしれない. 今回は日常診療で辟易している頸椎症,脊柱管狭窄症,椎間板ヘルニアは除いて,脊椎・脊髄をまだあまり得意としていない放射線科医が知っておくとよい基本の特集となったかと思う.


脊椎・脊髄の先天異常 ● 小熊 栄二
脊椎の沈着症と靱帯骨化症 ● 藤本 肇
脊椎における関節リウマチと関連疾患 ● 神島 保,谷村 一秀
SAPHO症候群の脊椎病変 ● 杉本 英治,中田 和佳
脊椎の骨髄疾患 ● 田中 修,濱本 耕平ほか
脊椎・脊髄の腫瘍 ● 和田 昭彦,海野 俊之ほか
脊髄の脱髄・炎症性疾患 −見慣れた領域の見慣れない病変の対処法− ● 安達 木綿子
脊髄の血管障害 ● 柳下 章
脳脊髄液減少症,低髄液圧症,脳脊髄液漏出症 ● 細矢 貴亮,鹿戸 将史ほか


連載
すとらびすむす
いい夢,見ていますか? ● 浦田 譲治

画像診断と病理
副腎神経節細胞腫 ● 山田 剛史,渡邊 祐司ほか

ここが知りたい!
画像診断2012年1月号特集
「MRIアーチファクトの光と影」● 小林 邦典,吉田 学誉ほか

Picked-up Knowledge from Foreign journals
神経放射線 ● 菅 信一

CASE OF THE MONTH
Case of June ● 石川 雅基,石川 美保ほか
The Key to Case of April ● 古本 大典,寺田 大晃ほか

Refresher Course
知っておきたい中枢神経疾患治療後の画像変化 ● 國松 聡