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HOME » 画像診断 » 2024年増刊号

画像診断2024年増刊号Vol.44 No.11 2024年増刊号

サイズ:
B5判
定価:
6,490円(税込)
発行年月:
2024年08月30日発行
ISBN_10:
4-05-520071-4
ISBN_13:
978-4-05-520071-4

General Radiologistに贈る,押さえておきたい小児疾患58

一般の放射線科医が苦手意識の強いといわれる小児の画像診断について,専門外でも必ずおさえておきたい58症例を厳選.1症例2p程度のクイズ形式で,疾患や所見の臨床的意義や,診断するうえで役立つ鑑別疾患,理解に役立つ関連する疾患を解説する.

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【特集】
序文 ● 赤坂好宣(兵庫県立こども病院放射線診断科)


本企画のお話をいただいたときに同門の先輩である編集委員のK先生から最初に伺ったのは,「小児は難しいからとっつきやすいのにしてな!(関西弁)」でした.小児の画像診断は難しい……ということを意外によく聞きます.しかし,KEYBOOKシリーズなど,比較的平易に疾患を紹介している書籍もよく目にしますし,自分も原稿を依頼されるときに初学者にわかりやすくということを期待され,そのように書いています.それでも小児の画像診断は難しい…….
確かに,疾患を平易に書いてある書物はみるのですが,画像をみて何の疾患かわからないところに,「こんな疾患を考えたらよい」というようなアドバイス的な指南書はあまりお目にかからないなあ,と感じます.また,日頃小児ばかりみている専門施設の先生が説明するのと,小児疾患に詳しいgeneral radiologistに教えてもらうのとでは,小児画像に対する目線や指南の仕方が異なり,理解しやすさが違うのではないかと推測しました.
そこで,まだ小児に毒されていない(?)general radiologistの目を持った先生方から,独自の経験から役に立つと思われる疾患を選んでもらって,専門外の先生に解説していただくことを企画しました.
一方で,いつも小児の企画をじっくりと読んでいただいている読者の中には,小児専門施設の先生や,小児に造詣の深いgeneral radiologistも多いと思います.彼らにとっても,ある程度骨のある興味深い内容も含める必要があると思いました.そこで,本増刊号ではcase-based reviewを基本とし,1ページ目に出題するように画像を提示し,2ページ目に結果が出るように解説していただきました.疾患の説明は最低限にして,先輩からのアドバイスの体で端的にまとめてもらっています.空き時間でも「ちょっとみてみようかな」,と思ってもらえるのが狙いです.疾患は比較的平易なものを中心に,臨床的に重要であれば,最近話題のものや珍しいものでも,積極的に取り上げていただいております.
最後に,お忙しい中ご執筆いただいた先生方に感謝申し上げます.当方の意図するところがわかりにくかったことと思いますが,それぞれに厳選した症例を簡潔にまとめてくださり,読みやすい特集となりました.本特集が読者の記憶に残り,たまに回ってくる小児の画像をみたときに,「あ,これあれに載ってたやつや!(関西弁)」と思い出していただけることを期待します.


1.中枢神経・脊髄領域
1 小児の急性意識障害 ● 金柿光憲
2 急性脳症? 梗塞? ● 金柿光憲
3 特徴的な画像所見をとらえる ● 金柿光憲
4 小児の尿崩症の原因とは? ● 金柿光憲
5 変遷する疾患概念をアップデートする ● 金柿光憲
6 代謝性脳症の画像を知る ● 金柿光憲
7 中枢神経病変を伴う全身性疾患 ● 金柿光憲
8 AHT or not AHT? That is the question. ● 金柿光憲
9 特徴的な臨床症状から病変を推測する ● 金柿光憲
10 適切な撮像法を選択する ● 金柿光憲

2.頭頸部領域
11 空気混入を伴う新生児の頸部嚢胞性腫瘤 ● 藤川あつ子
12 前頸部の嚢胞性病変 ● 藤川あつ子
13 後咽頭間隙の浮腫 ● 藤川あつ子
14 特徴的な点状高エコーを含む前頸三角や甲状腺の低エコー腫瘤 ● 藤川あつ子
15 小児の副鼻腔粘膜肥厚は副鼻腔炎なのか? ● 藤川あつ子

3.胸部領域
16 腹痛の原因は? ● 森田有香
17 腹部術後の左胸水.何が起きた? ● 森田有香
18 嚢胞性肺疾患? ● 森田有香
19 胸膜下に多発する嚢胞は何? 間質性肺疾患? ● 森田有香
20 リンパ節転移? ● 森田有香

4.心・血管系領域
21 大動脈弓の異常 ● 福山 緑,小德暁生
22 肺静脈の走行と流入の異常 ● 福山 緑,小德暁生
23 大動脈および肺動脈の解剖学的異常 ● 福山 緑,小德暁生
24 先天性心疾患術後画像で注意すべき所見は? その1 ● 福山 緑,小德暁生
25 先天性心疾患術後画像で注意すべき所見は? その2 ● 福山 緑,小德暁生

5.腹部領域(泌尿生殖器以外)
26 小児ではあまり見かけないあの疾患.一体なぜ発生した? ● 乗本周平
27 小児ではまずは一元的に ● 乗本周平
28 頻度の壁を超えるには……? ● 乗本周平
29 神経芽腫かと思いきや……? ● 乗本周平
30 好機逸すべからず ● 乗本周平
31 小児は多くを語らない ● 乗本周平
32 全身のどこにでも ● 乗本周平
33 特徴的な病歴に着目する ● 乗本周平
34 生検しないと診断できない? ● 乗本周平
35 Hirschsprung 病が疑われた乳児 ● 赤坂好宣

6.泌尿生殖器領域
36 新生児の陰嚢腫大 ● 谷 千尋
37 胎児期より指摘されていた新生児(女児)の腹部嚢胞性病変 ● 谷 千尋
38 腎盂腎杯拡張の原因は? ● 谷 千尋
39 女児の片側腎欠損と子宮奇形 ● 谷 千尋
40 尿失禁の原因は? ● 谷 千尋

7.骨軟部領域
41 昔の病気ではありません ● 寺村易予,宮嵜 治
42 先天性心疾患の患児にみられた骨膜肥厚 ● 寺村易予,宮嵜 治
43 痛いところだけをみていると痛い目にあいます ● 寺村易予,宮嵜 治
44 異常ですか? 正常ですか? ● 寺村易予,宮嵜 治
45 足の所見も特徴です ● 寺村易予,宮嵜 治
46 乳児の左肩皮下腫瘤 ● 赤坂好宣
47 頭蓋骨腫瘍? 珍しくない小児の骨病変 ● 赤坂好宣

8.全身性領域,その他
48 多彩な骨病変 ● 服部真也,羽柴 淳,向井宏樹
49 耳は聞こえず,目もみえなくなる ● 服部真也,羽柴 淳,向井宏樹
50 common diseaseのuncommon presentation ● 服部真也,羽柴 淳,向井宏樹
51 腫瘍性病変の晩期合併症である神経変性疾患 ● 服部真也,羽柴 淳,向井宏樹
52 画像診断医を悩ませる稀少疾患 ● 服部真也,羽柴 淳,向井宏樹
53 胃粘膜下腫瘍を指摘された児の肺結節 ● 赤坂好宣

9.胎児MRI
54 胎児の両側側脳室の拡大 ● 桑島成子
55 胎児腹腔からの臓器脱出 ● 桑島成子
56 先天性嚢胞性肺疾患 ● 桑島成子
57 胎児の腸管拡張 ● 桑島成子
58 胎児腹壁からの腸管脱出 ● 桑島成子