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HOME » 画像診断 » 2024年7月号

画像診断 Vol.44 No.8 2024年7月号

サイズ:
B5判
定価:
3,080円(税込)
発行年月:
2024年06月25日発行
ISBN_10:
4-05-520068-4
ISBN_13:
978-4-05-520068-4

臨床所見から考える婦人科画像診断

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【特集】
序説 ● 齋田 司(筑波大学医学医療系放射線診断・IVR学)



 私が放射線科医になりたての頃,恩師である田中優美子先生から読影する患者さんのカルテを渡され(当時は紙カルテ),それをよく読み患者背景を理解した上で読影をするように指導された.その他にも,比較画像を入手する労力をいとわないこと,わからないことは調べること,“疑う”を乱発せず放射線科医として診断に責任をもつこと,結果をフォローしレポートを書きっぱなしにしないことなど,これらはすべて偉大な先輩方から受け継いだ心構えであり,現在の私の礎となっている.知識ももちろん大切であるが,画像とどう向き合うかという放射線科医としての基本姿勢を指導していただけたことは,何よりの財産である.
 婦人科疾患の場合は,画像診断の結果が子宮や卵巣の切除の判断にかかわり,結果によってはその患者さんの妊娠・出産の機会を奪うことになってしまう.一方で,問診結果や採血データ,婦人科的診察所見を把握しておくことが非常に重要である.それらの情報を考慮した上で画像を評価することで,画像からは鑑別に挙がるが臨床データからはありえない診断を排除し,また,臨床データを加味した上で,疑わしい疾患を上位に挙げることが可能となり,より適切な診断に導くことができる.読影件数は年々多くなっていくが,現在は情報が電子化されており,患者情報にもアクセスしやすくなっている.放射線科医は患者さんに直接会う機会は少なく,「悪性は否定できない」,「悪性腫瘍疑い」とレポートに書いてしまうことは簡単だが,臨床情報を参照する手間を惜しまず,年齢や妊娠出産歴などを含め画像の向こうの患者背景を想像し,それに寄り添い,また同時に依頼医の苦悩にも寄り添って,日々の読影をしていただきたいと思っている.



序説 ● 齋田 司
正常画像解剖と生理的変化 ● 藤井進也,椋田奈保子 ほか
年齢,月経から考える子宮がん ─ 月経歴から異常子宮出血を読み取る ● 植田高弘,木戸 晶 ほか
年齢,月経,妊娠出産歴から考える卵巣腫瘍 ● 坪山尚寛,中本 篤 ほか
腫瘍マーカーから考える婦人科腫瘍① ─ CA125,CA19-9,CEA,SCC-Ag
● 田中優美子
腫瘍マーカーから考える婦人科腫瘍② ─ AFP,hCG,LDH ● 吉田美貴,齋田 司
既往歴,家族歴から考える婦人科腫瘍 ● 伊藤久尊,小山 貴
腹痛を主訴とする産科婦人科疾患 ● 原田公美,樋本祐紀

【連載】
すとらびすむす
流れてきた桃を割り続ける ● 佐藤葉子
画像診断と病理
肉腫様腎癌(淡明細胞型腎細胞癌由来) ● 池田織人,秋田大宇 ほか

ここが知りたい!
画像診断2024年2月号特集「ビギナーのための骨軟部画像診断 ─ Q&Aアプローチ ─」
● 野元昭弘,横山幸太

Picked-up Knowledge from Foreign Journals 
骨軟部 ─ MRI撮像技術 ● 青木隆敏

Case of the Month
Case of July ● 奥田実穂,小林 聡
THE KEY TO Case of May ● 廣井 崇,安藤久美子

続General Radiology診断演習 
脾臓に多発する結節状FDG集積 ─ 大腸癌の脾転移? ● 堀田昌利

読影レポートLesson
循環器編「心臓MRI」 ● 橋村宏美

Refresher Course
生成AIが研究と執筆活動に与えるインパクト ● 中村知繁,山本 憲 ほか