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HOME » 画像診断 » 2010年11月号

画像診断 Vol.30 No.13

画像診断 Vol.30 No.13 2010年11月号

サイズ:
B5
頁数:
120ページ
定価:
2,420円(税込)
発行年月:
2010年10月25日発行
ISBN_10:
4-7809-0012-3
ISBN_13:
978-4-7809-0012-5

膵腫瘍の画像診断と病理・病態

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序説
蒲田 敏文
近年の,MDCTやMRIあるいは超音波内視鏡といった画像診断機器ならびに治療法の進歩にもかかわらず,膵癌は,他の領域の悪性腫瘍と比較すると生存率の改善が見られていない.その原因として,膵は小さな実質臓器であり,そこから悪性腫瘍が発生した場合には,サイズが小さくてもすでに周囲組織への浸潤を伴う進行癌の状態である場合が多いこと,早期の膵癌では腹痛,背部痛,黄疸や膵炎など膵癌を疑うような臨床症状に乏しいこと,膵癌を早期に発見できる専門的な知識をもった医師が少ないことなどが考えられる.
膵の充実性腫瘍や嚢胞性腫瘍は画像所見が多彩であり,腫瘍の検出のみならず質的診断や良悪性の鑑別も容易ではない.病理所見は画像に反映されると言われている.また,画像所見からおおよその病理組織学的変化を予測できる場合もある.したがって,膵の腫瘍性病変の画像診断を行う医師は,画像所見のみならず,病理学的な特徴も理解しておくことが重要である.今回,膵腫瘍の画像診断ならびに病理診断に興味をもっていただける医師を少しでも増やしたいという目的で,「膵腫瘍の画像診断と病理・病態」を特集として企画した.
今回の特集号が,膵癌の画像診断を行う先生方に役立てば幸いである.また,この特集を読んで膵に興味をもつ医師が少しでも増えてくれることを願っている.

特集
膵充実性腫瘍の病理診断
膵管癌の画像診断-発生部位による臨床的・画像的特徴-
膵管癌の進展度診断-CTと病理組織の対比から-
膵管癌の外科治療
膵管癌以外の膵充実性腫瘍の画像診断
膵嚢胞性腫瘍の病理診断
IPMNとIPMN由来浸潤癌の画像診断
膵嚢胞性腫瘍の画像診断(IPMNを除く)
●連載目次●
すとらびすむす
3D画像と画像診断
富山 憲幸

画像診断と病理
背部弾性線維腫
金井 杏奈,江原 茂ほか

ここが知りたい!
画像診断2010年6月号特集
「MRI基礎再訪-シーケンスの特徴を生かした臨床応用のために-」
土屋 一洋,松崎 健司ほか

胸部画像診断24のポイント
嚢胞と空洞
野間 恵之

Picked-up Knowledge from Foreign Journals
軟部腫瘍・腫瘍類似病変
青木 隆敏

CASE OF THE MONTH
Case of November
高坂 功,園村 哲郎ほか
The Key to Case of September
河合 信行,園村 哲郎ほか

Refresher Course
MRマンモグラフィ診断のポイント-ガイドライン,撮像法,読影法-
門澤 秀一

創刊30周年特別企画
神経放射線30年
菅 信一