こちら21階ナース・ステーション!

【セミナーレポート】がん患者さんの “心” にどう向きあうか

今日は2連続更新です.
ずーっと更新しないかと思えば,突然一気に書く.まったくムラがあってよろしくない(自分のことですが).

さて,こちらは今年初のセミナーレポートです.

といっても,通常の「学研ナーシングセミナー」とはちょっと違う,こちらも新たな試みのセミナーです.

NPO法人キャンサーリボンズの協力と,医療関係メーカー数社の協賛を得て開催する,その名も

学研ナーシングセミナー +(プラス)



「新たな試み」や「協力・協賛社の力」をプラスしてお届けする,セミナーの新ブランドです(ブランドは言い過ぎかなー).

「学研ナーシングセミナー」 (+) 「NPO法人キャンサーリボンズ」


のように,「足し算」で新たな魅力を作ります.乞うご期待!

さて,キャンサーリボンズの協力を得て開催するこの企画は全5回,テーマはキャンサーリボンズのキャッチフレーズでもある「がん患者さんの治療と生活をつなぐ」です.

その第1回が,2010年6月13日(日)に行われました.会場は,学研メディカル秀潤社がある五反田の学研ビルのホールです(「駅から近い」「建物がきれい」と,ご好評いただきました.うれしいことです).今回の協賛は,アストラゼネカ株式会社様です.

座長に田中登美先生(大阪府立大学看護学部講師・がん看護専門看護師),講師に丸田俊彦先生(米国メイヨ・クリニック医科大学精神神経科名誉教授)をお迎えし,「がん看護における心のケア」というテーマでご講義いただきました.

このセミナーは,半日コースということもあり,コンパクトな中に重要な要素がギュッと詰まっています.この日も,まずは3名の看護師が実際に遭遇した,リアルな「困難事例」を挙げ,それに対して丸田先生が考察を行っていく事例研究からスタートしました.その後,この事例研究をふまえて丸田先生の講義を聞くことで,大切なことが頭の中にすっと入っていく,そんな構成になっていました.

半日の短い時間ながら,参加者の方の心に響くすばらしい講義でした.座長の田中先生が最初と最後をナースの視点,そして看護教育者としての視点からのコメントも含めて締めていただいたことで,参加者の皆さまも共感しやすかったのではないでしょうか.

★参加者の声★



・心のケアについても答えを求めてしまいがちで,何度も振り返ることもあるけれど,今日のセミナーを聞いて看護に光がみえたような気がしました.
・事例検討から講義にいく流れが理解しやすかった.丸田先生の話を聞けてよかった
・事例を挙げての内容だったので,自分の体験と比較して話を聞けたのでよかった.
・大変わかりやすい内容でした.今までの対応を振り返ることができ,見直していきたいと思いました.「思い上がり」「思い込み」「こちら側の都合なのではないか?」
・これからも看護という仕事を続けるうえで,とてもはげみになりました.答えがなくてもよい,その事を共有する,忙しくてもその時その時の患者さんの心の変化に少しでも近づけたらと思いました.


この「がん患者さんの治療と生活をつなぐ」シリーズは全5回.いまのところ,第4回までの日程が決まっています.
しかも,このシリーズは協賛社のお力で,受講料が3,150円とたいへんリーズナブルです.がん看護に関心がある方,まずはこのセミナーへぜひ!
第2回は2010年7月11日(日).テーマなど詳しくはこちらを!

「がん患者さんの治療と生活をつなぐ」シリーズ



2010年
第2回 7月11日(日) 協賛:ジャンパール株式会社
第3回 7月25日(日) 協賛:サンスター株式会社
第4回 11月14日(日) 協賛:サンスター株式会社
第5回 日程未定

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