近年,電子内視鏡の進歩はめざましく,『見る』という範疇を超え,『治療する』分 野にまで触手を伸ばしてきた.医学が内視鏡に期待するものは大きい.本書は,超音波内視鏡像を含め,食道・胃・十二指腸の写真・図約1198点を収録した.懇切丁寧に挿入手技を解説し,豊富な症例によって診断・治療を理解することができる.『何が見えているのか?』を明確に理解するために,内視鏡像にシェーマを上書きするという新しい手法を導入した.類を見ない豊富な症例で内視鏡に携わるすべての人々に推薦するこの1冊!
1.総論
1.内視鏡の歴史
2.内視鏡の準備
3.内視鏡機器の知識
4.挿入と観察の仕方
5.所見の記録と保存
6.正しい狙撃生検の仕方
7.色素内視鏡検査
8.拡大内視鏡検査
9.超音波内視鏡検査
10.検査後の処置
2.食道内視鏡検査のポイント
1.食道の内視鏡正常像
2.食道の良性疾患
3.食道の悪性病変
4.食道の色素内視鏡法
5.食道の超音波内視鏡
3.胃内視鏡検査のポイント
1.胃の正常内視鏡像
2.胃の良性疾患
3.胃の悪性疾患
4.胃の色素内視鏡
5.胃の超音波内視鏡
4.十二指腸内視鏡検査のポイント
1.十二指腸の正常内視鏡像
2.十二指腸の良性疾患十二指腸の悪性疾患
3.十二指腸乳頭部の疾患
4.十二指腸の超音波内視鏡
5.知っておくべき内視鏡治療
1.止血,硬化療法と結紮術
2.ポリペクトミー
3.粘膜切除術
4.拡張術
6.内視鏡を用いた新しい検査法
1.1.H. pylori
2.消化器内視鏡と分子生物学
7.合併症と対策