【大特集】医師の診断・実践技術の根拠 ナースがすぐ使える対応のコツ
【大特集】
医師の診断・実践技術の根拠
ナースがぐ使える対応のコツ
監修:武田 聡
Ⅰ 救急処置
挿管困難の評価では,体表の解剖学的特徴の測定のみに頼らない.見た目の評価は,体型,頸部,顔貌に注意せよ.
喉頭展開時の介助.セリック法(輪状軟骨圧迫),BURP法.デキるナースは必要時にタイミングよく行う.
挿管後のチューブ位置確認.5点聴診は左腋窩を聴診すべし.チューブ位置確認のための聴診であることを忘れない. など
Ⅱ 外傷の初期対応
顔面外傷! 見逃すな,下顎骨折.噛み合わせのずれがヒントになる.
骨折や外傷時の末梢神経障害の鑑別は,神経の固有知覚支配領域を参考に,障害された神経の診断をすべし.
頭部外傷では,脊椎損傷など診断が確定するまで,頸椎を中間位に保ち続ける. など
Ⅲ 注射法,採血法
弾力の多い血管は意外と逃げられることがある.患者が疼痛を訴えたら神経損傷リスクに注意せよ.
動脈ラインは「しっかり固定」が大前提.アレンテストもマスターしておこう.
内頸静脈,鎖骨下静脈から穿刺するとき,頭部を上げてはいけない.空気塞栓のリスクあり! など
Ⅳ チューブ・ドレーン管理
胃管の挿入は,食道入口部のスムーズな通過が腕の見せどころ.挿入時の麻酔にもひと工夫を.
CVポートの穿刺・管理では,適切な手技をとにかく確実に・ていねいに行うべし.
Ⅴ 画像の見かたと検査
急性心筋梗塞の心電図変化は,ミラーイメージを使いこなせ!
緊急心エコーでの医師の関心事は,心嚢水,壁運動,大きさ(左右バランス等),下大動脈である.着眼点を覚えて状態悪化をいち早く見つけよ!
急性腹症の超音波検査では,痛みの場所にヒントがある.
Ⅵ フィジカルアセスメント
重症くも膜下出血の発症直後にみられる眼底出血は,眼底鏡を用いて観察しよう.
急性緑内障発作(閉塞隅角緑内障)では,虹彩が盛り上がっており,横からペンライトで照らすとよくわかる.
虫垂炎などの腹膜刺激症状のチェックにはheel drop signが有効. など
Ⅶ 注意したい症状・疾患
胸痛を訴える患者では,まず5つのKiller Chest Painを鑑別せよ.
緊急性の高い急性腹症の原因疾患は「VOMIT」と覚えよ.
発熱に頭痛があれば,髄膜炎を疑わなければならない.項部硬直,ケルニッヒ徴候,ブルジンスキー徴候をチェックせよ! など
【SERIES】
〔ナースが知りたい! 認知症のハナシ〕
第1回 認知症は「症候群」である
執筆:長田乾
〔最新知見がわかる・使えるブンケン情報〕
第45回 体位変換時,フェンタニルのボーラス投与で,患者の痛みは軽減する?
監修:卯野木 健 執筆:坂口達哉
第7回 学研の訪問看護 学研ココファン・ナーシング通信
【REPORT】
日常業務にひそむリスクとその対策
社会医療法人岡本病院(財団)京都岡本記念病院
未入力や誤入力,タイムラグのリスク軽減に寄与するバイタルサイン・血糖測定機器システムを導入
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