どこの研究室にも1台は置いてある顕微鏡,あなたはきちんと使いこなせていますか?
*像のコントラストが悪い
*色が不自然
*写真のピントがボケる
など,多少の不満はあるけれど,諦めてしまっていたりはしませんか? 多くの場合,それは顕微鏡の性能を活かしきれていないだけなのです.本書は,顕微鏡の難しい原理や各部位のややこしい名称はさて置いて,とりあえず最良の画像を観察・撮影したいという方のために作られました.イラスト通りに操作を進めるだけで,これまでの不満が一挙に解決されます.また,本書の後半には,代表的な標本の例が多数挙げられ,それぞれの標本を観察・撮影する上でのノウハウが記されています.本書を片手に,工夫次第で無限に広がっていく顕微鏡の世界を訪れてみませんか.
1.顕微鏡が使えるようになるまで
1.顕微鏡の分類
2.明視野観察
3.位相差観察
4.微分干渉観察
5.蛍光観察
6.実体顕微鏡を用いた観察
7.顕微鏡画像の記録
8.クリーニング
2.様々な対象を観察・記録する
1.生体を観察・記録する
1.ショウジョウバエ
2.線虫
3.ゼブラフィッシュ胚
2.組織を観察・記録する
1.WISH標本
2.無染色スライス標本
3.病理組織切片
3.細胞を観察・記録する
1.卵・発生
2.単細胞生物
3.培養細胞
4.細胞機能
5.細胞分裂
6.バクテリア
4.オルガネラを観察・記録する
1.細菌べん毛
2.細胞骨格
3.小胞体・ミトコンドリア
4.核・染色体
5.分子を観察・記録する
1.遺伝子位置とゲノム異常
2.タンパク質の働き
3.作例集
4.付録