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HOME » 画像診断 » 2013年4月号

画像診断 Vol.33 No.5 2013年4月号

サイズ:
B5判
定価:
2,640円(税込)
発行年月:
2013年03月25日発行
ISBN_10:
4-7809-0041-7
ISBN_13:
978-4-7809-0041-5

親しみやすい胸部CT

─診断の基本と最近の進歩─

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序説 ● 酒井 文和
 今月は親しみやすい胸部CTという特集をお届けする.毎年この時期には,新入医局員を対象に入門編として,胸部CTの基礎的な特集が組まれる.集まった原稿を通読すると,必ずしも入門編ばかりとはいえない高度な内容も含まれており,ベテランの先生方の知識の再整理にも役立つのではないかと思う.胸部CTは,初学者にとって取り付きにくい領域のひとつである.これは胸部CTの所見が非特異的であり,所見の解釈に当たって臨床的な知識が必須で,これが初学者を惑わす大きな要因のひとつである.しかし,臨床や読影のポイントは意外に少ないもので,このツボを押さえれば取り付きにくさがずいぶんなくなるのではないかと思う.今回は,初学者にこのツボを押さえていただきたく特集を組んだ.
 我々放射線診断医は,機器の進歩に鈍感であってはならない.疾患に対する正しい理解・深い知識と,診断機器の進歩や撮影法の改良といういわば基礎編は,車の両輪であり,どちらを欠いても的確な診断はできない.CTにおいては,多列化とdual kVp CT,逐次近似再構成法という新たな技術が進歩し,胸部の領域においてもその応用が臨床の場でできるようになった.そこで,これらについても解説した.
 この特集が,胸部画像診断の取り付きにくさを少しでも解消できれば幸いである.



CT基礎技術開発の現状と進歩
 dual energy CT,呼吸dynamic CT ● 小澤 良之,原 眞咲ほか
 逐次近似再構成法の胸部CTへの応用 ● 星 俊子,叶内 哲ほか
肺炎 ● 小野 修一,三浦 弘行ほか
間質性肺炎 ● 田中 伸幸,国弘 佳枝ほか
肺癌 ● 坂井 修二
肺癌集団検診の現状と問題点 ● 丸山 雄一郎
アスベスト関連肺胸膜病変 ● 加藤 勝也,岸本 卓巳ほか
縦隔疾患 ● 酒井 文和
胸部外傷 ● 柴田 尚明,松本 純一ほか


連載
すとらびすむす
一年半後… ● 入江 裕之

画像診断と病理
胞巣状軟部肉腫 ● 川田 紘資,加藤 博基ほか

ここが知りたい!
画像診断2012年11月号特集
「年齢別特徴をふまえた脳神経画像診断─小児から成人まで─」
● 早川 克己,森 墾ほか

Picked-up Knowledge from Foreign Journals
多嚢胞卵巣症候群(PCOS)の画像診断 ● 片岡 正子

CASE OF THE MONTH
Case of April ● 対馬 史泰,小野 修一
The Key to Case of February ● 小野 修一

Refresher Course
冠動脈石灰化スコアの意義―臨床にどのように活用するか?―
● 吉岡 邦浩,田中 良一

第18回「画像診断」MVP賞
第9回「画像診断」Best Invited Editor賞受賞者発表

CASE OF THE MONTH 2012年成績優秀者発表