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HOME » 画像診断 » 2016年7月号

画像診断 Vol.36 No.8 2016年7月号

サイズ:
B5判
定価:
2,640円(税込)
発行年月:
2016年06月25日発行
ISBN_10:
4-7809-0080-8
ISBN_13:
978-4-7809-0080-4

膠原病と類縁疾患の肺病変

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【特集】
序説 ● 酒井文和

 膠原病の肺病変は,現在いくつかの観点から注目を浴びている.第一には,特発性間質性肺炎の一部に,肺病変先行型の膠原病と考えられる例や,あるいは特定の膠原病の診断基準を満たさないが膠原病が疑われる例が存在することが注目されるようになってきている点である.
 非特異性間質性肺炎(nonspecific interstitial pneumonia;NSIP)パターンの間質性肺炎は膠原病との関連が深いとされ,膠原病のうちでも肺病変が先行する例があることが知られていた.Kinderらは,NSIPはundifferentiated connective tissue disease(UCTD)の肺病変ではないのかという考えを提唱し,その後これに類似する疾患概念としてlung dominant connective tissue dis­ease(lung dominant CTD)やautoimmune fea­tured inter­stitial lung disease(AFILD)の概念が提唱ないし報告された.近年,これらを包括する概念としてinterstitial pneumonia with autoimmune features(IPAF)の概念が提唱されたが,語呂のいい言葉であり,今後しばらくはこの用語が定着するものと思われる.
<続きは左側「関連リンク:特集序説」にて>

膠原病肺の病理 ● 武村民子
膠原病における肺合併症の臨床的意義 ● 亀田秀人,藤澤有希ほか
慢性経過の間質性肺炎 ● 冨永循哉,佐藤嘉尚ほか
急性・亜急性経過の間質性肺炎 ● 杉浦弘明,陣崎雅弘
膠原病による気道疾患 ● 新田哲久,田中伴典ほか
肺血管炎,腫瘍性病変,肉芽腫 ● 西本優子,野間恵之ほか
自己免疫性疾患の特徴を有する間質性肺炎(IPAF)の概念とCT画像
● 藤本公則
膠原病に合併する肺感染症,薬剤性肺障害 ● 岡島由佳,栗原泰之

【連載】
すとらびすむす
壁の向こうを知りたい ● 松本純一

画像診断と病理
膵粘液癌 ● 酒向朋子,佐野勝廣ほか

ここが知りたい!
画像診断2016 年2月号特集
「脳血管障害─病態に基づいた画像診断─」
● 木下俊文,長畑守雄

Picked-up Knowledge from Foreign Journals
大動脈の画像診断 ● 岡田宗正,松永尚文

CASE OF THE MONTH
Case of July ● 西森美貴,濱田典彦ほか
The Key to Case of May ● 室田真希子,山本由佳ほか

Refresher Course
脳実質外領域にFLAIRにて高信号を呈する疾患
─2D/3D FLAIRのコントラストメカニズムを理解する─
● 関根鉄朗