STOP!メディケーションエラー ふるかわ先生の計算脳トレーニング
頑張ってチャレンジして下さい!!
【学習目標】
1.医薬品の製剤ラベルに書かれている単位の意味を理解しましょう
2.医薬品の製剤ラベルに書かれている単位の関係について理解しましょう
3.実際の業務で必要になる算数計算方法について理解しましょう
 シリーズ第3回は,輸液ポンプと輸液セットによる「点滴速度」と「1分間あたりの投与滴下数」についての計算方法を学びます.臨床現場で最低限必要と思われる計算力を養っていきましょう.
↓第3回に初めてチャレンジする方はぜひ,下記の解説をお読みください.↓
問題を解くための基礎知識
↓さっそく問題を解く人は,下記をクリックしてください.↓
問題を解く
設問は全部で10問です.途中でやめることもできますが,できれば10問連続で解いて何問正解できるか挑戦してみてください.
↓途中から始める方は,該当の設問をクリックして下さい.↓
<設問1> 抗菌薬の「セファメジンα1g(一般名:セファゾリンナトリウム)」のキット製剤(溶解液は100mL)を,30分で点滴静注」との処方がでた.「20滴1mL」の輸液セットを用いて自然落下方式で投与する場合,1分あたり何滴を落下させればよいか?
<設問2> H2ブロッカーの「ザンタック注100mg(一般名:ラニチジン塩酸塩) 4mLアンプル入り」を輸液「ソリタT3 200mL」に混合して,1時間で点滴静注するようにとの処方がでた.「20滴1mL」の輸液セットを用いて自然落下方式で投与する場合,1分あたり何滴を落下させればよいか?
<設問3> 抗菌薬「塩酸バンコマイシン点滴静注用(一般名:バンコマイシン塩酸塩)0.5g 100mL生理食塩液付」を,90分かけて点滴静注するという処方がでた.「20滴1mL」の輸液セットを用いて自然落下方式で投与する場合,1分あたり何滴を落下させればよいか?
<設問4> 血管拡張薬「ミリスロール(一般名:ニトログリセリン)50mg 100mL」を,体重60kgの患者の手術時の低血圧維持のために輸液ポンプを用いて5µg/kg/分で点滴静注との処方がでた.1時間あたり液量をどれだけにすればよいか?
<設問5> 5%ブドウ糖注射液50mLを,8kgの小児患者に1時間かけて点滴静注するという処方がでた.微量用「60滴1mL」の輸液セットを用いて自然落下方式で投与する場合,1分あたり何滴を落下させればよいか?
<設問6> 抗菌薬「ビクリン(一般名:アミカシン)」を生理食塩注50mLに混合して,5kgの小児患者に1時間かけて点滴静注するという処方が出ました.ビクリンの投与量,20mg(4mg/kg×5kg)とします.小児用「60滴≒1mL」の輸液セットを用いて自然落下方式で投与する場合,1分あたり何滴を落下させればよいですか?ビクリン注10mgは1mLアンプル製剤です.
<設問7> 小児患者に気管支拡張薬「テオドリップ(一般名:テオフィリン)」を微量用「60滴1mL」の輸液セットを用いて自然落下方式で,1分あたり15滴で点滴静注していたが,輸液ポンプでの投与に変更になった.輸液ポンプの液量を1時間あたり,どれだけに設定すればよいか?
<設問8> 小児患者に強心薬「ジゴシン注(一般名:ジゴキシン)0.05mg(0.2mL)」を含む5%ブドウ糖注射液50mLを輸液ポンプを用いて,1時間あたり20mLの液量で投与していたが,微量用「60滴1mL」の輸液セットを用いて自然落下方式での投与に変更になった.滴下数を1分間あたり,どれだけに設定すればよいか?
<設問9> 抗がん薬「タキソール(一般名:パクリタキセル)」を,身長170㎝で体重60kgの男性患者に500mLの5%ブドウ糖注射液に混合して,3時間かけて点滴静注するとの処方がでた.「20滴1mL」の輸液セットを用いて自然落下方式で投与する場合,1分あたり何滴を落下させればよいか?
<設問10> 抗がん剤「タキソテール(一般名:ドセタキセル水和物)」を,身長170㎝で体重60kg(体表面積:1.695m²)の男性患者に500mLの5%ブドウ糖注射液に混合して,輸液ポンプを使用して3時間かけて点滴静注するとの処方がでた.この患者に必要な「タキソテール」の投与量は101.7mg(約100mg)であり,20mg(0.5mL)バイアルと80mg(2mL)バイアル各1本が必要になる.輸液ポンプの1時間あたりの設定を,何mLにすればよいか?