被検者にはコンタクトレンズやメガネをとるよう指示し,部屋を暗くして散瞳を促す.眼底鏡を自分の頬に固定し,手の皺を見ながら自分の視力に合うレンズを選択する.被検者の頭部を持ち,直接レンズを見ないよう肩越しに視線を固定させる.瞳孔に光が入ったことを赤色反射で確認したら,瞳孔から光をそらさないように注意しながら,そのまましっかりと近づいて血管を探す.血管の輪郭が見えたら,被検者の目に合わせて血管の鮮明さが増すようにレンズをそこでもう一度調整し,眼底をよく観察する.乳頭浮腫,出血,白班,血管交叉現象などに注意.必ず左右ともに行って,左右差を比較すること. |