12対の脳神経の評価:聴神経(第8):リンネテスト
音叉を振動させて耳後部の乳様突起に当て(骨伝導の観察),振動音が聞こえなくなったところで,すぐに外耳孔から5cm離れた耳前部に音叉の基部をおく(気伝導の観察),気伝導が骨伝導より長く聞こえればリンネテスト陽性,気伝導時間は骨伝導時間の約2倍が正常である.リンネテスト陰性の場合は,伝導性聴力障害を疑う.感音性聴力障害では,正常と同じくリンネテスト陽性であるが,健側耳に比べて看側耳の骨伝導・気伝導ともに弱く聞こえる.必ず左右ともに行って,左右差を比較すること.