人工呼吸開始直後と離脱後のADL回復まで
チームで看護師が最大の力を発揮するために!
呼吸不全はさまざまな背景疾患から発症するため,初期対応では病態のアセスメントと重症度(ICU適応や人工呼吸適応)を見分けるための基礎知識が欠かせません.人工呼吸開始後48時間の対応はその後の経過に大きく影響するため,人工呼吸管理の中でも最も重要な部分であり,医師との強い連携が求められます.急性期を乗り越えた後には退院後ADLの回復までを見据えた積極的ケアが求められており,チーム医療が最も力を発揮できる部分です.看護師はチームの調整役として重要な存在なのです.また人工呼吸からの離脱ではプロトコルに沿った,医師以外のスタッフを含めた早期離脱が推奨されています.
これらの点について医師看護師双方の観点から講義を進めていきます.日常診療にすぐに使える実践的な内容となっています.