統合してアセスメントする思考過程を言語化して,
可視化する……これが実践力につながる
この優先すべき生死に直結し得る機能に直結するアセスメントが既になされている上で,それに続く,周りとの関わりに機能する中枢神経系・感覚系・運動系といった,より生活に直結する面についてのフィジカルアセスメント力も,生活を支えるプロとして欠かせません.
感覚器で入力がなされ,中枢神経系で状況判断し,運動系で出力がなされます.これらは一連の情報の流れであり,身近なものに例えるならばコンピュータの働きと一緒です.キーボードやマウスで入力をし,コンピュータ本体で判断処理をし,それをディスプレイやプリンタに出力します.感覚系・中枢神経系・運動系は,それぞれ別個の機能ではありますが,個々にそれらの機能の様子を独立して把握することは不可能です.それゆえに,感覚系・中枢神経系・運動系は,一つ一つのフィジカルイグザミネーションは一見容易に思われますが,それらを統合してアセスメントする思考過程にある種の難しさがあります.
人間は言語というラベルを用いることで,初めて思考という操作し,それを伝達することが可能になります.この言語化によって個人の内的活動を可視化して共有化できるようになります.本セミナーを通して,無意識の進めているフィジカルアセスメントを可視化することで,その実践力を鍛えていきましょう.